太陽を取り戻せ!

□第三夜 ある少女との出会い
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天音のバーを出た後、夏目は自分のアパートに帰っていった。

まだここは居留地区。ここを抜けて市街地の俺の家に帰るにはまだ少し時間がかかりそうだった。

石畳に響く自分の足音を聞きながら満天の星空を見上げる。

太陽が出なくなった代わりに星はいつでも見られるようになった。

俺は北極星をじっと見つめていた。

「ミャオ〜」

するとそこに白い猫が俺の足にぶつかってきた。まだ幼いようでかわいい。

鞘が地面につかないように注意しながらゆっくりとしゃがみこむ。

猫が俺の手をなめていたときだった。

「ねえ、猫は好き?」

どこかから声が聞こえて周りと見回すといつのまにか俺のすぐ横に一人の少女がしゃがみこんでいた。

「ああ、まあ。・・・・・てか、お前だれだ?」

「誰なんだろね。」

少女の言葉に俺は首をかしげた。

アクセントは明らかに関西弁だが方言がきつくない。

ここの人間は東の方言かベッタベタの関西弁かどちらかしか話さないはずなのに。
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