太陽を取り戻せ!
□第四夜 新たな依頼
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「なあ、お前は天音がやってるとこ見たことあんの?」
「一度だけ。まあとにかくいろんな意味ですごいよ、天音は。」
俺はバーでグラスをみがく天音は見たことあっても影狩りとしての天音は見たことがない。
しかも天音も俺達が仕事をしている所を見たことがない。東時代の夏目の狩りさえも。
こんなんでAランクのが倒せんのか?
「で、場所は?」
「キャッスル。ほら、ここってキャッスルからすっごく近いだろ?」
まさか夏目が城の存在を知ってるとは思わなかった。
まあ改装しまくっているとはいえ何百年前からもある所だから、知らなかったら西のこと何知ってんのかってなるけど。
「おいおい、俺のことどういう風に思ってるわけ?」
「居住地区から出ないひきこもり&スーパーイキリ。」
俺のイキリという言葉が理解できたのか、天音は急にふきだしてむせこむ。
てか東の人間のはずなのによくわかったな。
やっぱり商売柄、西の人ともしゃべってんのかな。
なんか急に嫌になってきた。
「おい、イキリってどういう意味?」
わざと方言で言ったのにここでこいつにばれると絶対に影を取り逃がすからその質問はスルーしていざ出陣。
ちなみに、イキリとはかっこつけとかキザっていう意味だ。
まあぜひ覚えておいたらいいだろう。