コードネーム鬼茶

□第4話 悪夢の復活祭
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コードネーム鬼茶   第4話   悪夢の復活祭。

「・・・でな、っやって。なぁ、聞いてる!?」

「・・・・・・へっ、何?」

え、今なんか言ってたん?

「やっぱり、聞いてへん。また仕事のこと考えてたんやろ?」

はいはい、すいませんねぇ〜

「ああ、まあな。」

どうもみなさん、おひさしぶりです。

あれから1年がたち、ウチは中2になった。

きっつい通学にも、学校生活にも慣れた。

新しい友達もできた。

でも最近、ふとした拍子にあのころの思い出に浸っている。

そう、あのころ。

幼馴染のルパン6世と組んで怪盗鬼茶と名乗り、祖父カリヤが造った謎の宝石”コッカ”を捜し求めていたあのころ。

情報屋のはとむぎとプーアールとも協力してスリルあふれる仕事をしていたあのころを。

やっぱり、寂しいんかなぁ?

えーと、状況を説明すると今は学校が終わって校舎を出たところ。

しゃべりながら校門をゆっくり歩いて目指している。

で、ウチの横にいてぎゃーぎゃ騒いでるんが西風詩織。進級してクラスは別れたけれど、今も仲良くしてる。

「メンバーの3人は元気なん?」

「たぶん。でも卒業式以来いっさい会ってないからな。」

「ふーん、ところでさ、校門にもたれかかってるのってセブンスターの日比谷やない?」

・・・・・・はっ!?

嘘やん!まさかそんなわけが。

思い切って顔を上げるとそこには、

「鬼茶、ひさしぶり!」

ニコニコと手を振りながらこっちを見ているはとむぎの姿があった。

「ちょ、えっ、えっ!?」

細いあご、吸い込まれてしまいそうな目。それはまぎれもなくはとむぎやった。

「はとむぎ、髪染めた?」

「おいおい、ひさしぶりに会っての第一声がそれ!?というかその名前はちょっと。」

だって髪黒くなってるんやもん。

「1年ぶり、やな。」

「もうそんなになるかぁ。ところで、ここの学校って私服なん?」

確かにそう、私服はこのD女子中学校の一番の特徴や。

ウチは深緑(というかかぼちゃの皮みたいな色)のジャケットにジーパン、そしてかぼちゃ色のリュック。

詩織は黒いコートにねずみ色の短パン、チェックのショルダーバッグ。寒がりのウチにはできない格好やわ。
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