コードネーム鬼茶
□第4話 悪夢の復活祭
2ページ/22ページ
「♪〜薔薇の首輪つなげて、銀の鎖くわえて〜」
「詩織、話に入れないからってアニソン歌うな。」
「今宵もひとり果てる、あなたが憎らしい〜」
「なんでお前が続き知ってんねん!2人でデュエットすな!」
なんかこの2人に似たような匂いを感じるんやけど。てかこれ何の歌?
「だって2人で盛り上がってるんやもん。ところで灰色のメンバーってこの人なん?」
「あほっ!!声がでかいわ!」
よりによってなんでこんな所で!?
そんなウチらのやりとりを見てはとむぎが怪訝そうな顔になる。
「もしかして・・・しゃべったん?」
「おん、こいつは信用できるし。それに、たっぷりと脅してますから。」
1年たっても不敵の声は健在ですから!
「ところでメール送ったんやけど見た?」
え?
携帯の電源をオンにし、メールフォルダを開くと確かに新着メール一件の文字が。
from:はとむぎ
題名:無題
最終に間にあったよ0時ちょい前に液に着くよ。
学校って難時に終わる?
------------------END-------------------
「おおまかな内容はわかったんやけど、誤字多すぎやろ?」
1年たってもアホは直ってないってことやな。
「なぁ、こんな所で立ち話もなんやし、そろそろ帰ろ!」
美男子のはとむぎ目当てかだんだん人も集まってきたし。(でもオタクやで!?)
「そやな、ほんじゃ乗って!」
乗って・・・電車に?
ここからやったら地下鉄から乗り換えないとあかんけど。
「だから、コレに!」
はとむぎが指差す先には一台の大型バイクが。
夜のように黒く、しなやかでかっこいい。
「これ、あんたの?」
「うん、俺のお気に入りや!」
へえ、こいつ大型二輪免許なんて持ってたんや。(筆記試験は何回目で受かったんやろう。)
「えー、いいなぁこんな人の後ろに乗せてもらえるなんて。」
そっか、こいつの後ろに乗るんや。