時を超えて-book-

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「んー…あ、あの子だ、」


写真の子、白鬼院さん。


「もしもーし、白鬼院さん……?」

「…?誰だ?」

「ええと、ここの管理人してます、雷羅柚葉です」

「ほう、そうか。白鬼院凛々蝶です。まあよろしくとでも言っておこうか」

「ふふ、よろしくおねがいします」


多分、悪態をついてしまう性格なのかな、なんて勝手に解釈させてもらいます。
女の感です。この子はいい子だと思います。


「えーと、部屋まで案内させてもらいます。管理人さん、なので」

「…そうか。なら頼もうか」



「おー、凛々蝶。ついてたのか」

「反ノ塚か」


「あれ、連、知り合い?」

「んー、幼馴染?」

「ふふ、そうなんだー」


まあこの後も少し話して、連と共に白鬼院さんを送りました。


「0号室。わかるかな…?また案内する…。私、そこの住人です。困ったことあったら、言ってね」

「…」


少し驚いたような顔をされたけれど、


「別に困ることなどないと思うが、まあ困ったときは言ってやらなくもない………っありがとう、ございます」

「…ふふ、私のことは、柚葉って呼んでください。ちよちゃんって呼ぶ、ね」


ばいばい、と連と一緒にエレベータを降りた。


「…お前、いいやつだなー」

「んーん」

「柚葉、いい子いい子」


連に撫でられると、すごく安心、するの、です。


「…いい子、って私、連と同じ歳…」

「まあ気にすんな〜」

「…ん」


落ち着くから、いいけれど。



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