時を超えて-book-
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「ちよちゃん、大丈夫だった?」
「ああ、このくらいなんとも…っわあ」
「もー、風邪ひいちゃうよ!ちゃんと髪拭いて…」
さらさらのストレートを、痛めないように、ぽんぽんと拭く。
ちよちゃんが、男の子2人に いろいろと言われ、
それを見た 双熾が 男の子2人に水を掛け、
怒った2人は、双熾に土下座を求め、
ちよちゃんは、そんなことする必要はない、と、自分自身に水を掛けたのだ。
これでいかがかな、と。
「…君も、保護者みたいだな」
「ふふ、皆を見守るのが好きだから」
「それはなんか違う気がするが…」
皆に出会えて、もうすこしで、自分が変われる気がする、から。
皆を見守って、皆の傍にいて、皆を近くに感じて。
皆で、ずっと一緒にいたい。
「そうだ…柚葉さん」
「?」
「僕は、彼と正式に契約をした」
「…双熾?」
「…あぁ」
「…ふふ、もう、ちよちゃんが折れたの?」
「…僕から、契約を頼んだんだ」
「お、それは、よかった」
2人がもっと、もーっと、仲良くなれたら、見守る側としては嬉しいな。
皆で、幸せになりたい。
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