時を超えて-book-

□5
1ページ/1ページ

「ちよちゃん、大丈夫だった?」

「ああ、このくらいなんとも…っわあ」

「もー、風邪ひいちゃうよ!ちゃんと髪拭いて…」


さらさらのストレートを、痛めないように、ぽんぽんと拭く。

ちよちゃんが、男の子2人に いろいろと言われ、
それを見た 双熾が 男の子2人に水を掛け、
怒った2人は、双熾に土下座を求め、
ちよちゃんは、そんなことする必要はない、と、自分自身に水を掛けたのだ。
これでいかがかな、と。


「…君も、保護者みたいだな」

「ふふ、皆を見守るのが好きだから」

「それはなんか違う気がするが…」


皆に出会えて、もうすこしで、自分が変われる気がする、から。

皆を見守って、皆の傍にいて、皆を近くに感じて。

皆で、ずっと一緒にいたい。


「そうだ…柚葉さん」

「?」

「僕は、彼と正式に契約をした」

「…双熾?」

「…あぁ」

「…ふふ、もう、ちよちゃんが折れたの?」

「…僕から、契約を頼んだんだ」

「お、それは、よかった」


2人がもっと、もーっと、仲良くなれたら、見守る側としては嬉しいな。


皆で、幸せになりたい。



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ