時を超えて-book-

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拓真とばんちゃんが、こっちに来た。


「ごめんな、柚葉。今日だけSSかえていいか?」

「へ?」

「渡狸が…」

「頼む、柚葉、残夏!」

「別にいいけど…、残夏くんは…?」

「いいよ〜♪」

「さんきゅーな」


ということは、あれか…?
今日は、残夏くんと、ずっと一緒…?

いつの間にか、私は嬉しそうな表情をしていたらしい。


「柚葉たんっ、嬉しそう〜」

「っ…だって、一日中、一緒…」


言ってる途中で照れてきた。


「残夏くんは…嬉しくない…?」


ちらりと彼を見上げて言ったら、彼は片手で口元を抑えた。


「…?」

「…柚葉、可愛いね」

「…っ」


ちゅう、とキスされる。

野ばらちゃんは、メニアックと叫んでいた。

ふと、連が、こう言った。


「今日お前ら2人なら、デートでもしてきたらどーよ」





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