時を超えて-book-
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「はふっ、」
ぽすん、残夏くんのベッドにおちる。
同時に、残夏くんの唇も、おちる、おちる。
「ひぁ、」
「ん…、柚葉、」
「んー…っ」
身をよじる、が、残夏くんも男の子。
力、強いです。
「…っ、柚葉…」
「は、ぁ…どうした、の?」
「…あんまり、レンレンと仲良くしちゃ、やだなぁ」
「へ、連…?」
「うん、端から見たら、なんだかカップルみたいだった…」
「ぅ……残夏くん、でもね、私、残夏くんだけ、好き…」
「…ほんと?」
「ほんと…、に、だいすき、」
「ヤキモチやきなボクでも、好きって言ってくれる?」
「やきもち…、えっと…」
記憶を手繰らせる。
“やきもち”という言葉は、聞き覚えはあるけれど、分からない。
「やきもちって言うのは、嫉妬と同じ意味」
「嫉妬なら、分かるよ!ジェラシーって、やつ?」
「そう、だよ」
「…ふふ、嬉しい、です。やきもち残夏くん、好き」
「…今日、っていうか、なんか柚葉、可愛いね」
「ええ…!」
これって、付き合ってる、みたいな。
今はこの関係でいいけれど。
大好きだよ、残夏くん。
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