シリウスだよ!全員集合!
□雑巾がけレース
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ゾロゾロとみんなが甲板にやってくるとリュウガは、クルーの顔を見渡し
「今から雑巾がけレース、シリウス杯を行う。」
「何ですか?雑巾がけレースとは?」
「○○、説明を頼む」
「船の端から端までを雑巾がけをしながら誰が早く到着するか競うんです」
「○○ちゃん、やった事あるの?」
「はい、子供の頃に。」
「また、ヘンな事を思いついたな。めんどくせ」
「優勝賞金とかあるんですか?」
「そうだな・・・○○と1週間のバカンスはどうだ?好きな場所でな。」
「「「「「面白そうだ!やる!」」」」」
「そ、そんなぁー、船長!私も参加するのに!」
「○○が優勝したら、おめぇの好きな奴とバカンスはどうだ?」
「勝っても負けてもバカンスなんですね。」
○○がハヤテ、トワに声をかけた『雑巾がけレース』がシリウスの全員参加の
レースになってしまい、それぞれ雑巾片手に船尾の方に集まった。
レースは、総当り戦で行い、最終に残った物が○○と戦う事になり、それぞれ準備運動を
始めた。
○○にしてみれば、勝っても負けてもバカンスに間違いないので、せめて一緒に行く相手
は、密かに好意を抱いている人と行きたいと願い、祈っていた。