シリウスだよ!全員集合!

□壊れた宝物
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ナギは、誰から追求しようか思案していると後ろからシンの声が聞こえた。

「ナギ!言っとくがな、俺じゃねぇからな!」

ギロっと睨みつけたナギにシンも睨み返せば

「俺は、ここ2日間、航海室で缶詰状態だったの知っているだろ?」

「あぁ。」

「それにな、ハヤテみてぇに盗み食いなんてしねぇよ。」

「・・・」

シンが俺を疑うのは御門違いだと言わんばかりに手を振り、スタスタとどこかへ歩いて行った。


ナギの中で“シンは白だな。”と結論付ければ、やはりシンの言うように盗み食いの常習者ハヤテか?と思い、武器庫で整理しているはずのハヤテの元へ向かった。

「ハヤテ、正直に話せ!場合によっては許してやる。」

ナギの落ち着いた低い声だが仄かに怒りを含んだトーンにハヤテは、慄いた。

「な、ナギ兄ぃ。も、も、もしかして・・・お、俺・・・疑われているのか?」

「・・・」

「お、俺じゃねぇぞ!いくら何でも俺を疑うなんてナギ兄、酷くねぇか?も、もし俺が壊したんなら正直に謝ってるって!」

「そう言えば・・・そうだな。お前の性格からして謝るよな。悪かった。」

「イヤ、わかってくれたんなら別にいい。」

ハヤテが弾薬を数え始めたのでナギは武器庫を出て今度は、医務室へと向かった。
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