アプリ ネタばれ〜!アプリプレイ内容公開!! A
□シンバースディ
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ep.1
初めてシリウス号で迎えるシンさんの誕生日。
誕生日の宴を開くか、二人きりで過ごすか船長に尋ねられた私は・・・・・・
○○
「できたら、二人で過ごしたいです・・・」
リュウガ
「はっはっは!○○も一丁前の女になったな!」
「いいだろう!今年はお前ら二人で過ごせるようにしてやる!」
ソウシ
「私たちにできることがあったら何でも協力するから言ってね」
○○
「ありがとうございます。さっそくなんですけど、誕生日プレゼントを考えてて・・・」
「シンさんの欲しいものって何でしょうか?」
リュウガ
「シンの欲しいモンっつったら・・・」
「なんだ?」
「珍しいお宝か?」
ソウシ
「そうですね・・・シンが欲しいというのは“お宝”という漠然とした物が多いですね」
○○
「お宝・・・珍しい物を手に入れればいいのかな・・・」
リュウガ
「そうだなぁ。“太陽の雫”なんかはどうだ?」
○○
「何ですか?“太陽の雫”って」
リュウガ
「南国のサラマン火山の火口に採れるという、ルビーより赤い高価な宝石だ」
ソウシ
「船長、それを求めて、何百人もの冒険家や海賊が命を落としているのはご存知ですよね?」
リュウガ
「ああ、そうだったなぁ。○○には無理か」
○○
「無理だと思います・・・」
ソウシ
「私もそれとなくシンに聞いてみるよ」
「○○ちゃんも、ハヤテたちにもあたってみたら?」
○○
「そうしてみます。ありがとうございました」
リュウガ
「しっかりやれよ!○○」
○○
「はい」
私は頭を下げて、船長室をあとにする。
(せっかくシンさんの誕生日を祝えることになったんだから、喜ばれるプレゼントを渡したいな・・・)
船長室を出て、シンさんに報告を済ませてから、私は他の皆にあたってみることにした。
(どこに行こうかな・・・)
(選択してください)
A.廊下(ハヤテ)
B.厨房(ナギ)
C.甲板(トワ)
・・・・・Bを選択・・・・・
厨房に向かうと、ナギさんが夕食の下ごしらえをしていた。
ナギ
「どうした?」
「腹が減ったなら、そこの柿でも食ってろ」
○○
「いえ、そうじゃなくて・・・あ、でも美味しそうな柿・・・」
ナギ
「ミカク島で採れた柿だ。渋みが少なくて糖度が高い」
○○
「本当!すごく美味しい!」
(って、柿を食べてる場合じゃなかったんだ)
○○
「ナギさん、シンさんが欲しいもの知りませんか?」
ナギ
「シンの欲しいもの?」
「ああ、知ってる」
○○
「本当ですか!?」
ナギ
「パンダ饅頭」
○○
「え?パンダ饅頭?」
ナギ
「ああ、パンダ饅頭を食べたいと言ってた」
○○
「パンダ饅頭って、中にゴマ餡が入ってる東方のおまんじゅうですよね」
ナギ
「この間、食べたのが気に入ったんだろうな」
○○
「パンダ饅頭かあ・・・」
(ここからじゃ東方の国は遠いし、手に入れるのは難しいなあ・・・)
ナギ
「シンの欲しいものを聞いて、どうする気だ?」
○○
「シンさんの誕生日プレゼントを探してるんです」
ナギ
「シンの誕生日・・・」
「もうそんな頃か」
「誕生日プレゼントに饅頭ってわけにもいかねぇか」
○○
「それに東方からかなり離れてしまったので、手に入らないと思いますし・・・」
「でも、ありがとうございます」
ナギ
「他に良さそうな物を思いついたら教えてやるよ」
○○
「はい、お願いします」
ナギさんにお礼を言って、私は厨房をあとにした。
シンさんの欲しいものを調べたものの、これといったものが見つからない。
○○
「珍しいお宝でも手に入れられればいいんだけど・・・」
畳、パンダ饅頭、髪留め・・・プレゼント候補を書き出してみる。
○○
「あとはお酒とかかなぁ・・・」
頭を悩ませていると、シンさんが部屋に戻ってきた。
私は慌ててメモを隠す。
シン
「何をしている?」
(選択してください)
A.何でもありません!
B.買い出しのメモを・・・
C.似顔絵の練習を・・・
・・・・・Aを選択・・・・・
○○
「な、何でもありません!」
シン
「何でもないわりには、随分と慌ててるように見えるがな」
○○
「シンさんの気のせいですよ。全ッ然、慌ててなんかいませんから!」
シン
「・・・・・・・・・・・・」
(話してると、ボロが出ちゃいそう!シンさん、勘が鋭いし・・・)
部屋を出ようとすると、シンさんに腕をつかまれた。
シン
「どこに行く」
○○
「え・・・あ・・・か、甲板でひなたぼっこしようかなーって」
シン
「雨が降ってるのにか?」
○○
「え?雨、降り出したんですか?えと、それなら、ナギさんの手伝いに行ってきます!」
シン
「・・・・・・・・・・・・」
私はシンさんの腕を振りほどいて、部屋を飛び出した。
私はシンさんの部屋を出て、食堂へとやってきた。
シンさんに怪しまれてないかと鼓動が早くなる。
(上手く誤魔化せたかな。誕生日まではシンさんに悟られないようにしないと・・・)
○○
「シンさんに隠し事なんて大変だけど、頑張らなくちゃ」
ソウシ
「○○ちゃん、ここにいたんだ」
○○
「はい。何かご用ですか?」
ソウシ
「シンの欲しいもの、わかったよ」
○○
「本当ですか!?」
ソウシ
「うん。この間、相談されたのを思い出したんだ。シンは懐中時計を探してる」
○○
「懐中時計・・・」
ソウシ
「長く使ってる懐中時計が調子悪いらしくてね。オススメの時計をこの前聞かれたんだ」
そう言うと、ソウシさんはメモを渡してくれた。
ソウシ
「これ、私が勧めた時計の種類だよ」
「○○ちゃんでも手が出そうな物を選んでおいたから」
○○
「ありがとうございます!」
ソウシ
「次の街に寄った時に時計屋さんを覗いてごらん」
○○
「はい!」
(懐中時計・・・うん、誕生日プレゼントにぴったりかも!)
ハヤテ
「あ、○○!いたいた」
トワ
「○○さん、いい情報を持ってきましたよ!」
○○
「いい情報?」
ハヤテ
「この近くに“星の降る島”ってのがあるらしいだ」
トワ
「今の時間、ネコ座流星群が見られるそうです!」
ハヤテ
「せっかくの誕生日だ、“星の降る島”で過ごすってのはどうよ?」
○○
「素敵ですね!でも、その島にシンさんが向かってくれるでしょうか?」
ハヤテ
「それは・・・適当に理由をつけて誘導しろよ」
ソウシ
「海図で言うと、この辺りかな・・・」
私が手にしていた海図にソウシさんが印をつけてくれる。
○○
「この場所に行くようにシンさんを誘導・・・できるかな・・・」
ソウシ
「航路を変えるって言ってたし、その流れで上手く進路を変えるしかないね」
○○
「何とか頑張ってみます!」
(皆、協力してくれて嬉しいな・・・)
海図の丸がついた部分を見ていると、シンさんが食堂に入ってきた。
シン
「なんだ、集まって何をしている?」
ハヤテ
「あ、いや・・・」
「今日の晩飯が何か話し合ってただけだよな!」
トワ
「そ、そうなんです!」
「僕は魚だと思います!」
ハヤテ
「オレは肉だ!肉食いたい!」
シン
「ふん・・・相変わらず食い意地だけは一流だな」
「○○」
○○
「は、はい!」
シン
「舵をとる、お前も来い」
○○
「あ、はい!」
進路を変えるチャンスだよ・・・と、ソウシさんが耳打ちしてくれる。
私はソウシさんたちに頷いて、シンさんのあとを追って甲板に上がった。
雨はもう上がっていたものの、風が強くなっている。
シン
「○○、こっちだ」
○○
「シンさん?」
シン
「そんな恰好じゃ冷えるだろ。風邪をひかれても面倒だからな」
シンさんは風から守るように私を背中から抱くように立ってくれる。
○○
「ありがとうございます」
(シンさん・・・あったかいな・・・)
○○
「あ、あの・・・航路を変えるなら、もっと東の方に行きませんか?」
シン
「何故だ?西を回った方が目的地に近いだろう」
○○
「なんか、珍しいお宝がありそうな予感がするんです!珍しい島とか!」
シン
「バカか。そんなアテにならない予感をもとに進路を変えられるか」
○○
「で、でも、もしかしたらってこともあるし。騙されたと思って!」
シン
「どうして、俺がお前に騙されなきゃならない」
○○
「たまには、そういうのも・・・。東に行くと、きっといいことがありますよ!」
シン
「お前、俺に指図する気か?」
「・・・ふん、いい度胸だ」
○○
「そんな、指図だなんて・・・」
シンさんにぐっとアゴをつかまれる。
シン
「もう一度、教育し直した方が良さそうだな」
○○
「そんな必要ありません!全然ないです!」
シン
「口答えすること自体が間違ってる」
○○
「そんな・・・」
「んっ・・・」
顔を上げさせられ、シンさんに口づけられた。
○○
「シンさ・・・」
シン
「黙れ」
雨に濡れないように、私の身体をコートの中に入れてくれる。
口答えする間も与えないように・・・シンさんは何度もキスを繰り返した。
結局、“星の降る島”に向かうことはできず、シンさんの誕生日当日、シリウス号はシデウスの港町に着いた。
(せっかく“星の降る島”のこと教えてもらったのに、残念だな・・・)
(せめて、懐中時計だけはこの街で手に入れないと!)
シン
「ぼんやりするな。さっさと歩け」
○○
「は、はい」
買い出しのために、シンさんと一緒にシデスの街を歩く。
(時計屋さんがあるといいんだけど・・・)
通りのお店を注意深く見ていると、シンさんにぺしっと頭を叩かれた。
シン
「ふらふらよそ見をするな」
○○
「すみません。美味しそうなお店がないかなぁ・・・なんて」
シン
「腹が減ったのか?」
○○
「まあ、ちょっと・・・」
(あ、時計屋さんあった!)
(何とかシンさんにバレないようにあのお店に・・・あ、隣にカフェがある!)
○○
「シンさん、あそこのお店でお茶でも飲みましょう!」
シン
「我慢できないほど腹減らしてたのか・・・」
○○
「そ、そうなんです!行きましょう!」
私はシンさんの背を押してカフェの中に入った。