シリウスだよ!全員集合!
□雑巾がけレース
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「ハヤテさん、トワくん。ねぇ、競争しない?」
絞った雑巾を3枚持った○○が唐突に声を掛けてきた。
「はぁ?競争って?」
「ヤマトでね、廊下を雑巾がけする時に廊下の端から端まで誰が早く到着するか競うの。やってみない?」
「いいぜ!やろう。で、どうすんだ?」
○○が雑巾を床に置き、手をつきお尻をあげた体制で走り出した。
船の端まで行き、ハヤテ、トワに向かってそのままの体制で戻って来ると
ぜいぜいと息を切らしながら説明しだした。
「わかってくれた?」
「あぁ、でもお前は、タイム係りしろよな。」
「えぇ!何で!私もやるの!」
「ダメだ!」
「わかった!私に負けるのがイヤなんだ!」
「んな訳ねぇーだろ!とにかく、ダメなものはダメだ!」
ハヤテと○○が言い争っているところに鼻歌を歌いながらリュウガがやってきた。
「お前らなぁにケンカしてんだ?」
「あっ!船長!雑巾がけレースしません?」
「なぁんだ?雑巾がけレース?何だそれ?」
「あのですね、船の端から端まで誰が一番に到着するか競うんです。雑巾がけしながらです。」
「面白そうだな。俺は、タイム係りしてやる。みんなを甲板に呼べ!!」