シリウスだよ!全員集合!
□ちゃんとしようよ!
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「ちょっと、ハヤテさん、台布巾で下に落ちた物を拾わないで!」
「うっせーな、いいだろ!」
「ダメです!不衛生です!靴で色々なところを歩いているんですよ?靴には、たくさんのばい菌がくっついているんですよ?それを・・・上も下も一緒にして・・・!病気になっても知りませんよ!」
「ソウシさん、こいつの言ってることってホントっすか?」
「そうだね、○○ちゃんの言うことは正しいよ。あらゆる所にばい菌や細菌がいるからね。」
『ほら言ったじゃない?』と言った顔の○○は、ありとあらゆることにダメ出しをしていた。
ヤマトでは、上下をきっちり区別して生活していた○○にとって、上も下も混同するような男たちに顔を顰め、見つけ次第、片っ端から注意をしてる。
「ちょ、ちょっと船長!何してるんですか!!」
「あ?い、いや・・・これは・・・」
「これは・・・じゃないですよ!トイレの雑巾を持ち出してどこを拭くつもりだったんですか!」
「部屋で酒が零れちまってな・・・雑巾を探してたら・・・ここにあったから」
「トイレの雑巾で使わないで下さい!汚いでしょ!船長、どこに零したんですか?」
「あ、床だが・・・」
「だったら、はい、これを使って下さい。床用の雑巾です」
たまたま○○が手にしていた雑巾をリュウガに渡した後、船中、あっちこっちで注意するのも疲れた○○は、船内にある雑巾を全てかき集め、1枚1枚に何の雑巾かを書き出した。
(えっと〜、これは、床用の雑巾。こっちが机・椅子等用の雑巾。これがトイレ用っと・・・あっ、浴室用もいるかな・・・)
全ての雑巾に何用か書き終え、所定の場所へと片付けた。
それでもうっかり、上下逆に使うものもおり、その度に○○の悲鳴と小言が船中に響いていたのだった。
end