アメブロにて @
□プレゼント
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あいつが間違って海賊船に乗り込んで1年。
夜は、1周年記念として宴を開く事になるだろう。
この1年、色んな事が起きたな・・・
氷の洞窟でブーツは飛ばすは、海によく落ちるは、よく攫われるはと
数え上げたらキリが無いな。
ウルの王妃として天上界にまでついて来たあいつ。
俺を信じてどこまでも付いて来て寄り添ってくれるあいつ。
俺への愛を信じてどこまでもどこまでも追いかけてくれるあいつ。
もう、2度と手離さないと誓ったあの日。
さて、あいつにどんな贈り物でもしようか。
豪華な宝飾類や衣装など欲しがらないのは目に見えている。
だとしたら、アレを贈れば喜んでくれるだろうか。
穏やかに進む船がキレイな夕焼けが染め上げていく。
甲板にあいつを呼び出し、夕日を背中に二人して左手をかざして
永遠の誓いをしよう。
この身が滅ぶまで守り抜いてやるから、いつまでもいつまでも側にいろよと・・
end