アプリ ネタばれ〜!アプリプレイ内容公開!! A
□福袋セット・船内探索
1ページ/6ページ
ハヤテVer
甲板ストーリー
これはハヤテと恋人同士になった頃の、忘れられないある日の出来事。
自分の仕事が早く終わった私は、一休みしようと甲板に出た。
○○
「青い海!広い空!今日も風が気持ちいいな」
「あれっ?」
ハヤテがデッキブラシを使って甲板の掃除をしていた。
○○
「ハヤテ」
ハヤテ
「おう、○○」
○○
「どうしたの?」
ハヤテ
「どうしたって、何がだよ?」
○○
「ハヤテが甲板の掃除だなんて・・・」
「ハッ!まさかまた船長を怒らせて、罰くらっちゃったの!?」
ハヤテ
「ば、ばか、お前何言って・・・!」
「・・・まあ大昔にそんなことあったよーな気もするけど」
「今日はちげーんだよっ!」
○○
「じゃあ何か理由があるの?」
「ただ、その・・・いつも甲板掃除はトワくんの仕事だから・・・」
ハヤテ
「あいつが出来ねーからオレがやってやってんだ!」
○○
「出来ないって、どうして・・・」
ハヤテ
「トワの野郎、熱出しちまってよ」
○○
「それで、ハヤテが・・・?」
(熱を出したトワくんの代わりに掃除をしてあげるなんて・・・)
ハヤテ
「なんだよ黙って?」
○○
「・・・じゃあ、私も」
ハヤテ
「え?」
○○
「手伝うよ」
ハヤテ
「・・・そ、そうか?」
「・・・サンキュ」
私もデッキブラシを手に甲板の掃除を始めた。
ハヤテを見ると、手際よくブラシを擦っている。
ハヤテ
「なんだよ、さっきからこっち見て」
○○
「え?・・・なんか、ハヤテって優しい所あるなって」
ハヤテ
「・・・」
「う、うるせえ!んなこと言ってる暇があったら、手ぇ動かせ!」
(わ、怒られちゃった)
(でも、照れた感じのハヤテもちょっとカワイイかも)
それから私たちは、甲板の隅々まで綺麗に掃除した。
ハヤテ
「よし、これくらいでいいだろ」
○○
「綺麗になったね」
ハヤテ
「2人でやった分、早く終わったな」
「時間もあるし、たまにオレが○○に剣を教えてやるか」
○○
「え?」
(なんか、嬉しいような気もするけど・・・、大変なことが起きそうな気も・・・)
ハヤテ
「どうした?このハヤテ様から剣の手ほどきを受けられるなんて・・・」
「嬉しすぎて、声も出ないか?」
○○
「でも私、剣なんて・・・」
ハヤテ
「心配すんな、ただのチャンバラだ」
「それとも、オレに剣を教わるのが嫌なのか?」
○○
「ううん、そんなことない!」
ハヤテ
「海賊船に乗ってる以上、剣は覚えておいて損はないからな」
○○
「じゃ、じゃあ、お願いします」
ハヤテ
「よし、このデッキブラシを握ってみろ」
○○
「うん」
ハヤテ
「慣れてくれば片手でも使えるけど、女には大変だろ」
「両手でしっかり握ってみろ」
○○
「はい」
(えっと、こんな感じでいいのかな?)
ハヤテ
「そうじゃねーよ。こうやってギュッと」
○○
「え?・・・こう?」
ハヤテ
「違うだろ?ほら、オレの握り方をよく見てみろよ」
○○
「あ、ああ!こうだね!」
ハヤテ
「違うって!」
(え、ええ?む、難しい・・・!)
ハヤテ
「お前、ふざけてんのか?」
○○
「真面目にやってるよ!」
ハヤテ
「ったく・・・ちょっとじっとしてろ」
ハヤテが、私の後ろへ回った。
すると・・・突然、後ろから手を回される。
ハヤテ
「ほら、こうだよ、こう。こうやって握ってみ?」
まるで、後ろから抱きしめられているようで・・・
(わっ、ハヤテの身体あったかい・・・)
ハヤテ
「肩に力入りすぎ。もっとリラックスしろよ」
(リラックスって・・・。ドキドキしちゃってそれどころじゃないよ)
ハヤテ
「手にはもう少し力を入れて握ってみろ」
ハヤテの声が耳元で囁き、その呼吸が私の耳をかすめる。
(だめ・・・顔もほてって来ちゃった・・・)
(恥ずかしくって、顔も上げられない)
ハヤテ
「そのまま自然な感じで腕を伸ばしてみろ」
○○
「う、うん・・・」
ハヤテ
「よし、よくなった」
私から離れて、ハヤテが前に立つ。
ハヤテ
「ん?お前、なんか顔赤くねーか?」
○○
「だって、急に後ろから抱きしめられたから・・・」
ハヤテ
「バ、バカ・・・。何言ってんだ。そんなんじゃねーだろ?」
○○
「わ、分かってる・・・」
「ハヤテは、ただ私に剣の使い方を教えてくれてただけなんだよね」
ハヤテ
「そ、そうだよ・・・。分かってんじゃねーか」
○○
「分かってるけど・・・けど、私すごくドキドキしちゃって・・・」
ハヤテ
「・・・あれくらいのことでドキドキしてんじゃねー」
○○
「・・・ごめん、変だよね」
ハヤテ
「・・・あのなあ」
「だいたい、抱きしめるっていうんだったら・・・」
すると、ハヤテが突然・・・
ハヤテ
「こうだろ?」
私を優しく抱き締める。
○○
「ハ、ハヤテ・・・!!」
ハヤテ
「こうしてちゃだめか?」
○○
「だ、だめじゃないけど、誰かに見られちゃうんじゃ・・・」
ハヤテ
「いーんだよ。見られたって」
「オレたち付き合ってんだから」
○○
「う、うん・・・」
(あ、ハヤテの胸の音・・・すごくドキドキしてる・・・)
ハヤテ
「聞こえるか?」
○○
「え?」
ハヤテ
「オレの胸の音・・・」
○○
「・・・うん」
ハヤテ
「オレだって、ドキドキしてるんだよ」
私がハヤテの胸に顔をうずめると、ハヤテはさらに強く抱きしめてくれた。
ハヤテ
「○○、やっぱ剣は覚えなくていい」
○○
「え?」
ハヤテ
「オレが守ってやるから」
お互いの胸の高鳴りを感じながら、私たちは長いキスをした。
end