料理人 ナギ

□これってプロポーズ?
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食堂で○○がテーブルを見つめ、何か考え事をしていた。

(このテーブルいつ見ても殺風景なんだけど・・・前にナギが作った花瓶に花を生けたけど・・・

食事中にハヤテさんが倒して割っちゃったんだよね。何か飾りが欲しいな・・・)

「おい、○○!おい!」

考え事に集中していてナギの声が一切聞こえ

ていない○○が突然、大きな声で

「あっ、そうだ!良いこと思いついた。なかなか名案かも」

一人ニコニコしながら厨房に入ると

「あっ、ナギ!居たんだ。」

「居たら悪りぃかよ!さっきから呼んでんの

に無視しやがって!」

「ゴメンね。ちょっと考え事してて・・・」

「また、くだらねぇ事思いついたんだろ。」

「くだらなくないもん!」

「あっそうですか。」

「そうですよ!」

ナギと○○が顔合わせると二人同時に声を上げて笑い出した。

「で、○○何思いついたんだ?」

「あのね、前に私が食堂にナギの手作りの花瓶に花を生けて置いたでしょ。その時にハヤテさんとトワくんが肉の取り合いした時に

割っちゃってから何も飾ってないでしょ。だからあまりにも殺風景だし、何か飾りたいなって思って。そしたら良いこと思いついたの!」

「やっぱ、くだらねぇ」

「くだらなくないもん!」

○○がナギの胸を拳でトントンと叩きながら抗議した。

「わかったから叩くな。で、思いついた物って?」

「秘密です。明日、港に着くでしょ。そこで調達しようと思って。ナギ、付き合ってくれる?」

「買出しの後に時間があったらな。」

「うん、わかった!」

子供の様にはしゃぐ○○をナギが優しく微笑みながら見つめた。
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