料理人 ナギ
□これってプロポーズ?
1ページ/4ページ
食堂で○○がテーブルを見つめ、何か考え事をしていた。
(このテーブルいつ見ても殺風景なんだけど・・・前にナギが作った花瓶に花を生けたけど・・・
食事中にハヤテさんが倒して割っちゃったんだよね。何か飾りが欲しいな・・・)
「おい、○○!おい!」
考え事に集中していてナギの声が一切聞こえ
ていない○○が突然、大きな声で
「あっ、そうだ!良いこと思いついた。なかなか名案かも」
一人ニコニコしながら厨房に入ると
「あっ、ナギ!居たんだ。」
「居たら悪りぃかよ!さっきから呼んでんの
に無視しやがって!」
「ゴメンね。ちょっと考え事してて・・・」
「また、くだらねぇ事思いついたんだろ。」
「くだらなくないもん!」
「あっそうですか。」
「そうですよ!」
ナギと○○が顔合わせると二人同時に声を上げて笑い出した。
「で、○○何思いついたんだ?」
「あのね、前に私が食堂にナギの手作りの花瓶に花を生けて置いたでしょ。その時にハヤテさんとトワくんが肉の取り合いした時に
割っちゃってから何も飾ってないでしょ。だからあまりにも殺風景だし、何か飾りたいなって思って。そしたら良いこと思いついたの!」
「やっぱ、くだらねぇ」
「くだらなくないもん!」
○○がナギの胸を拳でトントンと叩きながら抗議した。
「わかったから叩くな。で、思いついた物って?」
「秘密です。明日、港に着くでしょ。そこで調達しようと思って。ナギ、付き合ってくれる?」
「買出しの後に時間があったらな。」
「うん、わかった!」
子供の様にはしゃぐ○○をナギが優しく微笑みながら見つめた。