REBORN Short

□正義を盾に
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あの頃の僕はまだ知らない感情を抱き、対処法が分からないから自滅しかけていた。



しかも、二つも。



強くなる二つの激情の板挟みになって藻掻き続ける日々を重ねるごとに、段々精神が不安定になった。



『雲雀!』



その声を思い出す度、彼を拒否し始める自分の脳。



これ以上僕に話しかけるな。



これ以上僕に近付くな。



これ以上、これ以上僕の中に入って来るな…!



…嗚呼、壊したい。



誰でもいいから、いや、彼を壊したい。



自らの手で壊したい。



でも、そんな事出来ない。



だから僕は風紀を正す、と言う正義を盾に、破壊衝動を治めに行く


END
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