Request & Memorial

□星にさえも見放されて
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「なあ、ツナ」

いつも以上の笑顔な山本

「何?」

笑っている口を動かし

「逃げちまうか?」

笑っているのは口だけで
目は

「…あ、はは…どこへ?」

「んー…とりあえずイタリアから離れる、かな」

「でも…」

「……ん、まだだな」

「…え?」

「迷うなら、まだだなって」

「まだ……って?」

「本気の、本気で、ツナが辛くて逃げたいって思ったんなら」

「……うん」

「俺が一緒に行ってやる」

ニカッと
中学生の時と変わらない笑顔

その純粋さが

今は怖いけど、どこか頼もしくて

星にさえも見放されて

だけど俺を救ってくれる存在に気づいた

「…はは、そうやって山本の優しさに甘えちゃう俺だから、リボーンに怒られるのかな」

星も見えない、月しか見えない空の下

ちょっとだけ悲しそうな顔をした山本と屋敷に戻った

終わり
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