短編

□きみありき
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「な、に?」




混乱している私をさらに追い込むように頭の中に覚えのない映像が流れ出した。
映像は私が楽しそうに男の子のに話し掛けているのだが、私はその子が誰なのか分からなかった。
しかし、同時に何処か懐かしく、幸せな気持ちが私を支配していった。





『――君、おかわりいるなら遠慮なく言ってね。じゃんじゃん作るから!!』



『――君、――君!!私の作るレモネードと雪見さんの作るレモネード、どっちがおいしい?』



『はい、これ――君専用のマグカップ。ここに黒猫が描いてあるでしょ?この黒猫が――君みたいでつい買っちゃったんだ。家に来たらこれで作ってあげるから。だからね、気軽に来てくれればいいんだよ?』














『…ぁりがとう』







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