BSB
□横山弟の悪夢
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「良君」
「カイト君?」
カチャリと部屋のドアが開いたので振り向いてみると、そこにはカイト君がニコニコと笑いながら立っていた。
どうしたんだろう?兄ちゃんと一緒ならともかく、カイト君が一人で俺の部屋に来るなんて珍しい。
「どうしたんですか?俺に何か用、」
「ねぇ」
俺が要件を聞こうとしたら、その言葉はカイト君に遮られてしまった。それと同時にカイト君はゆっくりと俺のいる所へ歩み寄ってくる。
何か、何かいつものカイト君と違う。
本能的に危険を感じ取った俺は後退ってカイト君から離れようとしたけど、それもこの狭い部屋ではあまり意味を成さなかった。
「ゆうちゃん達がやってるいけない事、俺としてみようか?」
何を、なんて俺のすぐ目の前で楽しそうに笑うカイト君に聞ける筈がなかった。
「ぁっ!んん!ゃ、か、かいとくん」
「んー?なにー?」
「ぅあ!そ、こで、しゃべらないで」
「かっわいー、良君」
俺の脚の間に顔を埋めているカイト君がクツクツと笑いながらそう言った。
粘着質な音と俺の荒い息遣いが部屋の中に木霊する。
熱い。
体中が燃えてるみたいに熱い。
カイト君に触れられてる所からどんどん熱くなって、ビリビリと痛いほどの快楽が捌け口を求めて暴れ回ってる。
何だろうこれ?
カイト君はどうしてこんな事してるんだろう?
でも体にとってそんな事はどうでも良い事らしく、カイト君から与えられる刺激によって俺のモノは硬く勃起していた。
「ゃ!だ、め!これ、ぁん!以上はっ!」
「出していいよ」
「ひ、ゃぁあ!」
手で扱かれ、キツく吸われただけで俺は呆気なくその欲望を吐き出した。
なのにカイト君は欲をブチまけて汚れた俺のモノを丹念に舐め回すので、俺のモノはまた先程と同じ状態へと戻ってしまった。
熱い、体中が熱い。苦しい、吐き出したい。
そういえば兄ちゃんもアキさんとヤってる時はこんな感じなんだろうか?
苦しいくらいに熱くて、痛いくらいの快楽を受けているんだろうか?
熱と快楽でグチャグチャになった頭でぼんやりと俺はそんな事を考えていた。
「若いねー、良君」
「か、かいとくん」
「ねぇ、良君」
いつの間にか鼻と鼻が擦れるくらいの至近距離にいたカイト君はまた楽しそうに笑いながら囁くようにして俺に言った。
「可愛くおねだりしたら、もっと気持ちよくシてあげるけど、どうする?」
そう黒く笑うカイト君から逃げる様に、俺は慌てて目を覚めた。
【快楽に溺れる前に】
(ぶはっ!ゆ、夢で良かった…って、まさか?!)
目を覚まさないと
抜けれないよ?
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え?誰この子?(おい)
びっくりするぐらい豹変してるんですが絵仁。
そして裏を書くのは無理だと気付いた。こんなんでごめんね烏鷺たま。っていうか消す可能性大です。