忘
□嫉妬
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屯所内を走り回る
はた迷惑な者がいた
ダダダッ
一角を曲がろうとした時
ドンッ
「痛ッ…ぁ…すみません!!」
「いえ,私が前を見てなかったからですよ
ぁ…あなたは…」
「昨日入ったばかりの
村上優希です!」
「そうですか
あ,私は山南敬助です」
「あなたが山南さんですか!?」
「はい
よろしくお願いしますね」
そう言うと山南は微笑んだ
「こちらこそ,
よろしくお願いします!!」
「そう言えば急いでた様に見えましたけど...?」
「あ,それは山南さんを
探してたんですよ♪」
「私を?」
「まだ挨拶できてないなと」
「そう言う事だったんですか」
「はい♪
ぁ...副長の所に行かないと...」
「何か用事でも?」
「ちょっと懲ら締めるだけです♪」
「村上君は凄いね」
「アハハ♪
じゃあ失礼します!」
ダダダッ
はた迷惑な奴は
また走り出した
「元気な子だなぁ」
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