破滅

□覚醒
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「新八君!」


新八が、ふらっと神楽に近づく。

辰馬がそれを止めようと手を伸ばしたが新八に払われる。


「新八、わかってるヨな?」


「うん、わかってるよ。神楽ちゃん。」


「なにを言ってんだ?てめぇら。」


高杉の言葉に神楽は微笑む


「銀ちゃんを、取り戻しに行くネ。」


「銀時は、新選組のところにはいねぇぞ?」


「知ってますよ。」


何を言っているんですか?
そう、首を傾げる新八に坂本は躊躇っている心を悟られないように問いかけた


「じゃあ、何処にいくきに?」


「新撰組のところアル」


「銀さんの弱さの原因を殺しに行くんです。」


(本気じゃ、この子等)

壊れた心を修復できるのは壊れた原因と向き合うこと

嫌というほど思いさらされた昔と今を重ねて、全てを話さなければならないと本能が警笛を鳴らしていた。


「・・・銀時は、ここにいるきに。」


「言っていいのか?」


「しょうがなかろう、」


だが、坂本が期待していた反応は子供たちからはかえってこなかった。




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