starry☆sky あの星空の下で〜春〜【夢小説】

□第二章
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月子達と出会って1ヶ月。そしてこの学園を過ごすのは2週間を過ぎていた。

4月は終わりを迎えようとしている。

2週間で、いろいろなことがあった。

月子に誘われ、一緒の部活、そして係もやることになった。

雫は、部活も中学生の頃は入っていなかった。係も何をやっていたのか覚えてなかった。

だから、高校でやり直そうと思っていた。

それから、こんなこともあった

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昼休みのことだった。

いつも通り月子達と一緒に昼食をとっいると

「あー…?これ、マイク入ってんのかー?」

誰だ?と思うと東月が説明をし始めた。

「この声は、この学校の生徒会長さんだよ。いつも、勝手にいろんなことをするんだけど…逆らえないんだよなぁ。確か1年留年してたよ」

月子も生徒会に入ってるんだよ、と羊は説明をしてくれた。

「えー…っとー生徒会長の不知火だ。1年、宇宙科の山下 雫。至急、生徒会室に来い、以上−」

ぶちっとそこで、放送は途切れた。

その瞬間、周りにいた月子や錫也、羊、哉太は一斉に雫を見た。

「お前…なんかしたのか?」

と、哉太が真剣な表情で聞いてくる。

雫は、慌てて首を横に振った。

「でも、とりあえず行った方がいいんじゃないかな?一樹会長は、来なかったら教室に乗り込んでくるよ?」

それは嫌だな、と雫は思い、食べかけのお弁当箱をしまって

『…失礼します』

と一言だけ言うと、生徒会室に歩き始めた。

「あ!ちょっとまって、雫ちゃん!」

『……?』


“生徒会室”と書かれた扉の前に立った。

何故自分がここに呼ばれているのか全く分からないまま、扉を雫は開けた。

すると、そこには生徒会長らしき人が一人だけいて、雫は震えた。

男一人だけだったから。

ここに来る前、月子に

「あの人は、すごくいい人だから大丈夫だよ」

と言われたものの、雫は、まだ男が嫌いだった。

だが昼休みは残り少ない。

勇気を振り絞り、雫は震えて汗がびっしゃりついた手を力強く握り声を出した。
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