夢の中で


□2話 報告後
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「よく帰ってきたな。桜花」
「帰ってきたも何も、ツアーが終わっただけだっつーの」
 マネージャーが、ボードの角でオレを殴る。
「いって〜」
「申し訳ございません。火影様」
「構わんよ。…ところで桜花。暗部に戻る気は?」
 火影室の中が、紫煙でいっぱいになる。
「んー。あるのはある。でも、今はまだいい」
「では、表の世界に出てみらんか? 上忍として」
「…わかった。久しぶりにナルトとサスケに会いたいしな。静香、スケジュール調整よろしく」
 マネージャーが、うなずくよりも早く退室した。


 鼻歌を歌いながら、2年ぶりの木の葉を散策する。
「ナルトもサスケも、今年で8才になるのか」
 商店街を通り抜けようとした時、けたたましい音が響いた。
「この面やるから、さっさと失せろ!」
 金髪の少年が、店主から押されて地面に尻を打つ。
「なんで…」
 うつむいたまま、少年は立ち上がった。
「なんで、みんなオレをそんな目で見るんだってばよ!? オレってば、お前らよりすっげー忍者になってみせる!!」


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