夢の中で


□7話 4年後
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「今日から君たちは、めでたく一人前の忍者になったわけだが…しかし、まだ新米の下忍。本当に大変なのは、これからだ! えー…これからの君たちには、里から任務を与えられるわけだが、今後はスリーマンセルの班を作り――」
 イルカ先生の長ったらしい説明を聞いて、ついに班分けとなった。
「じゃあ次、7班。ここは、さっき説明した通り、担当の先生が2人いる。春野サクラ…うずまきナルト!」
「よっしゃー!!」
 席を立って大喜びするナルトが、ウザい。
「それと…うちはサスケ!」
 今度は私が、大喜びする番だった。
 その後、ナルトがイルカ先生に抗議したものの、先生からもサスケ君からも『ドベ』と言われた。教室のドアから顔をのぞかせて、外をうかがう。
「ナルト、じっとしときなさいよ!」
「なんでオレ達7班の先生だけ、こんなに来んのがおせーんだってばよォ!!」
 あまりの遅さにイラついて、ナルトが扉の所に黒板消しを仕掛けた。
「私、知らないからね!」
 (こーゆーの大好きなのよね)
「フン。上忍が、そんなベタなブービートラップにひっかかるかよ」
 サスケ君の意見に、『もっともだ』と考えて一人うなずいた。
 そして、教室の扉に手がかかり開いたと同時に、人が入ってきてブービートラップに引っかかった。
「きゃはは!! 引っかかった!! 引っかかった!!」
「先生、ごめんなさい。私は止めたんですが、ナルト君が…」
 ナルトは爆笑して、私は表面上だけ謝って、サスケ君は知らんぷりしていると、担当の先生が口を開いた。(マスクで覆われてたけど)
「んー…なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ…嫌いだ!!」
 そして、私達は先生を先頭に屋上へ移動した。
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