真選組と私 〜土方十四郎〜

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『ありまさァ。…で、アンタは見たんですかィ?』

『は?何をだ?』

山崎『何をって副長!そんなの一つしかないじゃないですか!!』

隊士ら『そうですよ、副長!!答えによっては俺たち今後のことを考えさせて頂きます!』

総悟や山崎を含む他の隊士たちはわかっているようだったが、土方と朝香は何のことだかさっぱり分からずにいた。

『土方、とぼけても無駄ですぜェ。アンタは見たんですかィ?…朝香の裸を』

総悟の言葉を聞いた瞬間朝香の顔が真っ赤に染まった。

『み、見てねぇよ!!!』

総悟『山崎、どう思う?』

『あの状況で見てないって言うのは無理ありますよね?沖田隊長』

そうだそうだ!と他の隊士たちも後に続く。

『本当に見てねぇよ!!あん時ァ本当一瞬だったし、朝香と目が合った瞬間にすぐ朝香がしゃがんだから見えてねぇ!!』

顔しか見てないしそんな余裕は無かったと土方が全力で否定する。
だがしかし総悟たちの疑いは晴れず問い詰められる。

『ったく、いつまでもこんなくだらなねェことに付き合ってられっか!!!』

そう言って土方は怒り、出て行ってしまった。

総悟『アイツ…逃げやしたね。』

山崎『これはもう見てないって言う言葉を信じるしかありませんね。』

隊士『朝香さん次何かあったら俺たちにいつでも言ってください!必ず護りますから!!』

「ほ、本当に大丈夫だから…寧ろ私の不注意だから…」

二人にとって散々な一日となった。

後日、総悟があの場にいなかった隊士たちにも広めた為、土方はしばらく隊士たちから冷たーい視線と態度を送られる居心地の悪い日々が続いたのであった。
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