銀魂 短編
□Sweet Valentine
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朝香と神楽が定春の散歩へ行き、新八と二人きりになった。
新八は掃除をし、俺はいつもの様に長椅子に寝転がりながらジャンプを読んでいた。
♪〜♪〜
テレビからバレンタインのCMが流れた。
『銀さん、そういえば明日はバレンタインですね。毎年貰える数はわかってるのにやっぱり何だかソワソワしちゃうなぁ』
『お前は今年も義理しか貰えねぇんだから一々ソワソワすんな。ま、俺は〜可愛い可愛い彼女の朝香ちゃんからの本命チョコが待ってるんだけどぉ〜』
『銀さんウザイです。』
『あ〜可哀想だなぁ、新八く〜ん。本命チョコを貰える喜びを知らないなんてよォ』
『マジで銀さんウザイです。…そういえばバレンタインにあげるお菓子には意味があるらしいですよ?』
『なにそれ』
正直あまり新八の話には興味が無かったので、テキトーに聞き流していた。
『例えば、クッキーをあげるのは友だちでいようって意味だったり、マシュマロはあなたのことが嫌いとか!』
『ふ〜ん』
『あ、もちろん良い意味もありますよ。キャンディはあなたが好きで、カップケーキがあなたは特別な存在ってことらしいです。』
『へ〜、何か面倒くせぇな。甘ェモンなら何でも嬉しいだろ』
『そうですね、銀さんなら何でも嬉しいですよね。甘党だから』
ガラガラッ
『ただいまアル〜』
「ただいまー」
『わんっ!』
新八『あ、神楽ちゃんたち帰ってきた!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ーー14日朝
朝香はチョコ作りに励んでいた。
朝早くに起きてくる者はこの万事屋にはいないので、一人で集中して作ることが出来る。
数時間後。
無事完成し、居間でひと休みしていた。
『ふわ〜、朝香おはよ〜』
「あ、神楽ちゃんおはよう。」
ガラガラッ
『おはようございますー!』
「あ、新八くんおはよー」
『アレ、今日新八来るの遅かったアルな』
『今日はちょっと用事があるから遅くなるって昨日話したはずだよ。』
『あれそうだったアルか。忘れてたネ』
「そうだ、二人ともちょっと待っててね」
『お!チョコくれるアルか?!』
「その通り!はい、神楽ちゃんと、新八くん!いつもありがとうね!」
『わー!可愛いアル!朝香ありがとうネ!』
『朝香さん、ありがとうございます!これうさぎとクマですか?』