真選組と私 〜土方十四郎〜
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松平のとっつぁんに呼び出された近藤・土方・総悟・朝香。
近藤ととっつぁんはキャバクラへ行くと言うので、3人は先に帰っていた。
街を歩いていると前に見知った銀髪が歩いていた。
「あ!銀さんだ!」
そういうと朝香は、銀時の元へ走って行った。
「銀さーん!」
『お、朝香じゃねぇか』
「何してたの?今日もパチンコで負けた帰りー?」
『あのさァやめてくんない?俺がいつも負けてるみたいな言い方〜』
「えー?違うの?」
『違ェよ。今日は3000円の勝ち』
「ふーん、結局今日も遊んでるのね」
『パチンコは遊びじゃねぇの、仕事だよ仕事。金稼ぎに来てんだから。ってところでなに、朝香ちゃんはサボり?』
「違うよ、さっきまで松平のとっつぁんのところにいてその帰り。ほら…」
後ろを見てと朝香が振り返り、銀時も一緒に振り返ると見たくない顔が二つあった。
『げっ、何コイツらもいたの?』
総悟『旦那ァ、どーも』
土方『テメェ、何でこんなところにいんだよ』
『それはこっちのセリフだよ。ったく朝香だけなら今日は勝ったし、甘ェモンでもご馳走してやろうと思ったのによォ。』
「え、なにそれ珍しい!食べ行こ!」
『えーふたりいつからそんな関係だったんですかィ?』
『いつからって、なぁ?俺たち甘党仲間ですからぁ?あんなコトやこんなコトもう済ましちゃってるよ、なぁ?朝香。』
「誤解を生むような言い方やめてください。」
土方『朝香、何でコイツなんかと話してんだ。コイツは白夜叉だぞ。真選組隊士が一緒にいるところなんか見られたら困んだろ。』
「でも、元ですよね?今はこんなマダオだし。」
『え、朝香ちゃん銀さんのことそんな風に思ってたの?』
総悟『土方さん、いくら副長でも人の交友関係にまで口出すのはイケねぇや。』
『そうだぜ、土方くん。ま、俺たちはそう言う関係だから』
そう言って朝香の肩を抱き寄せる銀時。
「ちょっと、変な言い方やめてよ銀さん!」
『え、たまに朝香から仕事怠いから一緒に甘味処行こうって誘われる仲だろ?俺ら。』
「ちょ!銀さん!土方さんの前でそれは!」
『…もういい、知らねぇ。好きにしろ。総悟、行くぞ』
土方は踵を返して先に行ってしまった。
『じゃ、旦那失礼しやす。』
『おう、じゃーな』
総悟と銀時は笑っていた。
「もう!銀さんのせいで土方さん怒っちゃったじゃん!土方さーん!待ってください!!これは違うんですー!」
朝香は土方と総悟を追いかけて走って行った。
『土方くんは相変わらずわかりやすいなぁ…弱点みーっけ。』
これから面白くなりそうだと笑いながら歩き出す銀時であった。