文
□篤円
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南沢はとても優しい。
そうみんなの前で言うとたいてい否定される。
本当は南沢が俺だけに優しいんだって知っている。
それに優越感を感じている自分は気持ち悪くて嫌い。
こんな汚い自分を南沢が好きでいてくれるはずがない。
南沢がいなくなることがとても怖い。
そう言って涙を零した俺を、南沢は何も言わずきつく抱きしめて、キスをしてくれた。
ほら、やっぱり南沢はとても優しい。
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