□蘭円
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「似合います?守さん」

そう言って俺はうなじにあたる毛先を少しいじった。

「ど、どうしていきなり……」

「守さんにカッコいいって言われたくて」



俺は嘘をついた。
まあ、この理由も少しあるがメインじゃない。
本当にガキっぽい理由だと思う。
だけど、こればっかりは仕方ないよな。



守さんが俺を見て、風丸一郎太を思い出してほしくない。
ただ、それだけ。




俺はアイツみたいに貴方を傷つけたりしない。
優しくて無垢で強くて脆い貴方を、俺は絶対守ってみせる。




だから、俺だけを見て
その綺麗な瞳に俺だけを映して












溶けてしまいそう

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