Darkness

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大雨が降り、彼女が行方を消してから



2週間後――・・・






彼女は家から15km下の下流で
遺体として発見された。





彼女の体は冷たく青白くなっており、
上流から流されてきた木材などで、
痛々しいほどの傷があちらこちらにできていた。




【みうっっっ!!!!!!うぅ・・・。
どうしてよ・・・。どうしてっっ】





『・・・・・・本当に、すみませんでしたっ!
俺がみうと一緒にいたら、こんなことにっ・・・・。』







【・・・・・・・そんなことないわ。
景吾君にはかなりお世話になったわね…。
本当に、本当に、ありがとう。みうの側に居てくれてありがとう。】






『・・・・・・・・・・・・・。』




黙りこくった彼の力強い瞳には、
涙が溢れかえっていた。





そして、別れの日―――・・・







(お母さん、理玖、そして、、、景吾。
本当に、ありがとう。皆と居れてよかった。
だから、皆どうか、悲しまないで…。
笑っていてください・・・。)






ふわりと笑ったように、
穏やかな顔をした彼女は、




静かに、煙となって遥か上の青空へと消えていった。






『ありがとな・・・。みう。』




お前と出会えて本当によかった。



また、生まれ変わったら、俺様のところに・・・




来いよ。








END


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