淫ノ床

□破壊
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信じられない光景だ

何も知らない奴ならば

唯の薔薇思考かと嗤うだろうが

それは事実だが、事実ではない。

『神』に仕える神聖な神父

それに組み敷かれているのは

『神』に背いた邪悪な吸血鬼

何を違えても交わることなど赦されない

私は…もう、人ではない

彼も…そうなのではないだろうか

それを望む私は

私自身を酷く憎み始めた事に驚いた


『アーカード…気をやるなよ…』


気遣いのような処刑宣告




『私を…堕とすのか』

いいだろう…と笑って見せた



身体をなぞる骨太で武骨で大好きな手


声を噛み殺し

喘ぎに耐える…限界は、近い

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