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□Wデートはイチゴの味
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「ねぇ、ルーシィ!」
「なぁに? リサーナ」
「今度、Wデート行かない?」
ということで、あたしルーシィは人生初のWデートをします!
場所は水族館。
リサーナの彼氏のナツが、乗り物がダメだからって事で、水族館になったの。
「早くみんな、こないかな〜」
ただいま、午前9時30分。
そして、待ち合わせ時間は10時。
早く来すぎたかな‥‥。
「ルーシィ!」
その声の主は‥‥
「グレイ!」
あたしの最愛の彼氏のグレイ。
やだぁ! 最愛ってあたしってば〜///
「ルーシィ? 何1人でニヤケてんだ」
「はっ!!」
やだ! 顔にでてた!
恥ずかしい!!
「いや!? なな何でも!?」
「ふーん‥‥」
なにやら、納得していないらしいグレイ。
あたしをジロジロと見てる。
「な、なに!?」
「いや、カワイイなと思って」
「‥‥っ!////」
恥じらいもなく言うグレイ。
何でそんなことを平気で言えるのかしら。
「ククッ、ルーシィ顔真っ赤」
「誰のせいよっ!」
「はいはい、姫さんは俺にベタ惚れだもんな〜。“最愛”の彼氏だもんな〜。顔赤くなって当たり前か〜」
「なっ!」
さっきの、声に出てた!?
「あ‥‥あのぉ‥‥」
振り向けば、リサーナとナツがいた。
リサーナはというと、なんか気まずそうだ。
「オマエら、朝からイチャつきすぎ」
「「!」」
「ナツ! はっきり言っちゃだめだよ!」
ど、どうしよう〜。
リサーナ達にさっきの会話聞かれてた!?
恥ずかしくて、消えちゃいたい。
ガシッ
気づいたら、手を握られてた。
ーー‥‥グレイに。
「ま、ルーシィ。行くぞ」
「〜っ!!////」
なされるがままに、連れて行かれた。