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□私の彼氏
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誰かっ誰かっ誰かっ!
誰か助けて!
「アンタ、さっさとグレイ様と別れなさいよ!」
「そうよ!」
バシッ!
「っ痛!」
私は体育倉庫に呼び出されていた。
そこに行ったら、女の子が数人立っていて。
いきなり、ぶたれた。
ーーーこれは、いつものこと。
もう、慣れた。
慣れた、と心に言い聞かせた。
何度も何度も。
そう、私はイジメられているのだ。
きっかけは、1ヶ月前。
ずっと好きだったグレイに告られて、つき合ってから。
グレイはちょっと変なクセがあるけど、顔立ちは良いし、性格も良いからとてもモテる。
だから、グレイファンの子達が黙っていたかった。
ぶたれたり、悪口言われるのは当たり前。
そんな毎日がずっと続いてる。
でも、この事は誰にも言ってない。
‥‥もちろん、グレイにも。
私はずっと孤独だった。
だって‥‥
もし、グレイに言ったら彼は自分を責めると思う。
そんな事、思ってほしくない。
だから‥‥。