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□キライ‥‥でも、大好き。
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「お前って、ホント面白れぇよな〜」


そう言って、ジュビアの頭を撫でるグレイ。


あ‥‥‥れ‥‥?


「きゃーーーーっ!! ジュビア‥‥感激‥‥!」


あなたの“彼女”は‥‥‥。


「プハッ! 面白れぇ!」


私じゃ、ないの?



「もう‥‥、帰ろ‥‥」


私はギルドの出り口へ、足を向けた。


「あら? もう帰るの?」

「ミラさん‥‥。また明日‥‥」


もう、ギルドには居たくない。

嫉妬、しちゃうもん。




家に帰ると、私はベッドにダイブした。

今日は、動くことすら億劫だ。


「でも‥‥お風呂、入らなきゃ」


ユラユラとお風呂場に向かい、脱衣場で服を脱ぎ、湯船に浸かった。

ふと、今日のことを思い出した。

1ヶ月前、やっと想いが通じて付き合い始めた、グレイ。

なのに、グレイったら‥‥。

ジュビアとイチャイチャしちゃって‥‥。

あんたの彼女はわたしでしょ?


「グレイの‥‥バカ‥‥」


グレイなんか大ッキライ!!

明日は口も聞いてあげないんだから!!



1時間ほどお風呂に入り、パジャマに着替えようとした。


「あ‥‥パジャマ、タンスの中だ‥‥」


ま、いっか。

ナツは最近不法侵入しないし。

グレイはきっと、ギルドだし。


バスタオルを身体に巻き、ドア代わりのカーテンを開けた。




「あ、ルーシィ」





「グレイ‥‥」


何で、あんたがここに居るのよ。


「出て行って」


冷たく言う、私。


今日は怒ってるの。あなたに。

顔も見たくない。

だから、出て行って。


でも、グレイは動かない。


「ルーシィ、お前‥‥」

急にニヤケだしたグレイ。


「ヤキモチ妬いてんのか?」


と言い、私の頭に触ろうとする。





パシィィッ!





「触んないで!!」


ジュビアを触った手なんかで、触らないで。


私はいつの間にか、目に涙をためていた。


「グレイなんか‥‥っ! 大っkんんっ!」

大っキライ。って言おうとしたのに。

言う前に、口を塞がれて。


「んぁっ‥‥、ふっ‥うぅん‥‥」

「はぁっ‥‥る、‥しぃ‥‥」


深い深いキスは、それからしばらくの間続いた。


解放されたときは、意識が朦朧としていた。


「ルーシィ、‥‥ごめんな‥‥」

「ハァ、ハァ、ハァ」

「ミラちゃんから、聞いた。俺がジュビアと喋ってるから、ルーシィが傷ついたって」


ミラさん‥‥、私が嫉妬してたの気づいてたんだ。


「ハァ、‥‥もう、いいよ‥‥」

「ルーシィ‥‥」

「でも、‥‥もう、しないでね?」


私はニコッと笑顔を向けた。


「ルーシィ‥‥。今の格好、知ってるか?」


はっ!

グレイの言葉で思い出した。


私は、バスタオル一枚だった。


「だめだ。‥‥ルーシィ、もう理性が‥‥」

「えっ?‥‥きゃぁあっ!」


私はベッドに押し倒された。





次の日、ルーシィの腰が使い物にならなかったのは、言うまでもないだろう。




ーendー



 
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