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□嫉妬+涙=大好き。
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〜ルーシィside〜

とりあえず、報告しないといけないから、ギルドへ向かった。

「ただいま〜、ミラさん」
「お帰りなさい、ルーシィ。‥‥その頬、どうしたの? 赤いわよ?」
「これはさっきグレイに‥‥」

そこまで言って、涙が出てきた。
もう、あたし達って終わりなのかな‥‥?

全部、あたしのせい。

あたしが勝手に嫉妬なんかしたから。

グレイを傷つけた。
ヒドいこと言った。

「まぁ! グレイったら!」
「ミラさん、怒らなくていいですよ。あたしがロキといたのが悪いですし‥‥」
「ルーシィ‥‥、あれ? ロキは?」
「あっ!」

忘れて来ちゃった!

「あらあら。ルーシィはドジっ子さんね♪」

ミラさんの笑顔炸裂っ!
やっぱり、ミラさんの笑顔は癒されるな〜。


「ルーシィっ!」


その途端、胸に飛び込んできたハッピー。
その後ろにはナツがいた。

「ルーシィ、仕事行こうよ〜。最近行ってないし」
「ハッピーの言うとおりだぞ、ルーシィ。最近行ってないしなっ!(ニカッ)」
「はいはい、明日ね」
「「ルーシィっ!」」

なぜか感動されて、抱きしめられる。
ロキのときとは違って、そこまで恥ずかしくない。
ナツにそういう感情がないのは、わかりきってるもの。

「ナツ、ハッピー‥‥、お、重い‥‥っ」

でも、苦しい。
締め付けすぎよっ!

「俺はルーシィより重くねぇよ」

真顔で言われた。
さすがに傷つくわ。

ナツは本音しか言わない。
という事は、本当にあたしより、ナツの方が‥‥ってことになる。

「ん、ルーシィ泣いてるのか?」
「ナツがルーシィを泣かせたーっ!」
「ち、違ぇよ!(汗)」

違う。違うの。
これは、ナツのせいじゃない。
自分へ憤りの涙。

「ルーシィ、大丈夫?」
「大丈夫。大丈夫よハッピー」

ナツは何かに気づいたのか、黙ってあたしを見る。
本当に、ナツは勘がいい。
野生の感ってやつかしら。

「ルーシィお前、顔が(腫れてて)いつもより(右側の頬の輪郭が)でかいぞ」
「ナツ‥‥いろいろと言葉が足りないわよ‥‥」
「その殴り方‥‥グレイだな」
「‥‥」

言ってることが当たりすぎて、なにも言えなくなった。
てか、なんでわかるのよ!?

「本当だー! グレイがルーシィを殴ったー!」

そのハッピーの発言で、ギルド中がざわつく。
そして、ある人物があたしに近づいてきた。
ジュビアだ。

「ルーシィ今日までどこに行ってたんですか?」
「し、仕事よ」
「誰とですか?」

なんか、怖い!
怒ってる!?

「ろ、ロキと‥‥」

ロキという言葉を出した途端、ジュビアの空気が変わった。

「ルーシィ‥‥やっぱりあなたにはグレイ様はもったいないです」
「は‥‥?」
「なんで、わからないのでしょう」

な、なに言ってるの?

「グレイ様があなたの誘いを断ったワケですよ」
「へ‥‥?」

確かグレイはジュビアと仕事に行くからって言ってたけど‥‥。

「確かにジュビアとグレイ様で出かけました。けど、仕事には行ってません」
「つまり、デート?」
「ジュビアはそう思いたかったけど、実際はプレゼント選びです」
「だ、れの‥‥?」

怖かった。
もし、ジュビアにプレゼントするためなんて言われたら、立ち直れないもの。

はぁ、とため息をつき、ジュビアはあたしを睨んだ。

「ここまで言って、まだわからないんですか?」
「うん」
「ルーシィへのプレゼントですよ! ルーシィへの!」

あ、あたし‥‥?

「グレイ様ってばかわいそう‥‥! 何でこんな鈍感な恋敵と付き合ってるのでしょう‥‥!」

なんて言いながら、涙を流すジュビア。

全部、あたしの勘違いだった。

そう思うといてもたってもいられなくて。
いつの間にか、ギルドを出ていた。


〜ジュビアside〜

恋敵がギルドから出たのを確認して、ため息をした。

もう、グレイ様から離れないでくださいよ。

グレイ様を笑顔にできるのは、ルーシィしかいないんです。
本当だったら、それはジュビアの役目になりたかったけど、無理でした。

幸せになってください。
グレイ様も、ルーシィも。

恋敵のルーシィが不幸せになればいい。
と思ったこともあるけど、ルーシィは恋敵と同時に、ジュビアの初めてのお友達でもあるんです。

お友達には、優しくしないといけませんしね。


そろそろ、グレイ様とルーシィは出会ってるでしょう。

お幸せに‥‥。


 
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