story
□きっかけ
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「よーし!! この仕事に行くぞ、ルーシィ!」
「報酬は70万Jとレストランの食べ放題の券だよ、あい!」
そう言いながら、ナツとハッピーはルーシィの元へやって来た。
ルーシィはナツが持っていた依頼書を取ると、依頼内容を確認した。
「えーっと‥‥。 “一週間、レストランのアルバイトをしてください”? これだけ!?」
「あい!」
(一週間で70万Jって‥‥)
ルーシィは少し、呆れていた。
一週間で70万Jという破格の報酬と、ナツとハッピーのあっけらかんとした態度に。
「よし! じゃっ早速行くぞ!」
「えっ? 2人??」
「なんだよ‥‥、イヤか?」
ナツは無意識に上目遣いになっていた。
キュン
ルーシィは母性本能をくすぐられた。
気がした。
(かわいい、かも‥‥)
ルーシィは、すこし照れてしまい、しかもナツがズイズイと顔を近づけてきたので、耐えきれなくて視線をそらした。
視線をそらした先には、テーブルがあった。
そのテーブルには、グレイとジュビアが(ルーシィから見ると)仲良く並んで座っていた。
「グレイ様! 今度一緒に仕事に行きませんか?」
「あぁ、別にいいぜ」
「あぁぁぁぁ〜! ジュビア、感激‥‥!」
ズキッ‥‥
(あれ‥‥? どうしてだろ? 胸が、痛いよ‥‥)