story

□たとえ、私じゃなくても
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「ねぇ、ルーシィ」

「何ですか? ミラさん」

私はいつもと同じように、特等席であるカウンターに居た。

そしていつもと同じように、無料の水を飲んでいた。



カンペキだと、思ったのに。




「ルーシィ、何かあった?」

「何ですかいきなり! 私いつも通りですよ?」

でも、ミラさんの表情は真剣なまま変わらない。

「そう‥‥」

ミラさんは奥へ行ってしまった。





やっぱり、わかるのかな?

今朝、ナツにも

『お前、何かあったのか?』

言われたばっかりだし。








最近、私は失恋をしました。


でも失恋って、こんなに辛いものだと思わなかった。





つい最近、ふと気づいた自分の気持ち。

グレイが大好き。

仲間としてじゃない。
もっと特別な気持ち。




でも分かってた。

この恋は、報われないって。





彼には、ジュビアがいるから。





でも、分かってても辛い。

ホントは私だって、グレイの隣に居たい。






あなたの隣で笑っていたいよ‥‥。



 


でも、あなたは私より、彼女といる方が幸せだと思うから。


私と話している時は、なんだか距離を感じる。

なんか素っ気ない感じ。




でも、彼女と話している時は、とても幸せそうだもの。


私は大好きだからこそ、身をひきます。





グレイには、迷惑かけたくない。

自分のせいで、ジュビアと私がケンカしたなんて思ってほしくない。





あなたの幸せを願ってます。



たとえ、隣か私じゃなくても。








ーto be continuedー






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