story

□たとえ、私じゃなくても2
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次の日。
ギルド。





「よぉ」

「グレイか、おはよう」
「グレイおはよー」


ギルドには、俺以外の最強メンバーがいた。

「今日は“黒い森林(ノアールフォレスト)”という闇ギルドの調査、殲滅だ」

エルザが今日の仕事について説明した。

闇ギルドの殲滅‥‥。

絶対クソ炎のせいで報酬減るな、こりゃ。



ギルドを出て、皆で歩いているうちにマグノリア駅に着いた。

電車に乗ると、やっぱりクソ炎はルーシィの膝の上で酔っていた。

膝枕されているナツを見ると、無性に腹が立つ。



やっぱり、まだ好きなのかもしれないな。



俺は自分に嘲笑した。






ふと、ルーシィを見ると、とても切なそうな目でナツを見ていた。

そういえば、最近ルーシィを無意識のうちに避けている気がする。


もう、不法侵入しなくなったし、仕事以外で話していないと思う。



なんて事を、考えていたら目的地に着いていた。

「ここからは二手に分かれよう。ナツとルーシィとハッピー。私とグレイだ」

「あいさー!」
「よっしゃー! 燃えてきた!」
「OK!」

あ、まただ。
笑っているが、ルーシィの目は笑っていない。
むしろ悲しそうだ。

「じゃあ行こうぜ! ルーシィ!」
「あ、ちょっと待ってよ〜!」

3人(?)と別れると、エルザと俺はアジトと思われる建物の中に侵入していた。

「グレイ。行くぞ」

エルザがそう言い、動こうとした途端、





「キャャャァアーーーッ!!」






ルーシィの悲鳴が聞こえた。




ーto be continuedー


 
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