story

□たとえ、私じゃなくても4
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それから私達は、マグノリアに着き、エルザは報告のためギルドへ、それ以外は家に帰ることになった。

私はプルーを呼ぼうとしたが、そんな魔力が無いので諦めた。

家まで後少し、というところで見知らぬ男に声をかけられた。

内心疲れてるので、適当に対応していると、その男はキレだした。

「何だよ! 人が下手にでてりゃ調子に乗りやがって!」

「えっ、ちょっ止めて下さい!」

男は私の腕を掴み、私を連れだした。

連れて行かれている途中、何かの魔法で私は眠らされた。







気がつくと、私は薄暗い場所にいて、手足を縛られていた。

バルゴを呼ぼうとしたが、鍵がない。
おそらく、取られたのだろう。



最近、ついてないな‥‥。




失恋はするし、誘拐されるし。

私は自分にため息をついた。


しばらくして、男が数人やってきた。

「おーいお目覚めか? お嬢さん」

男は私の顎を掴み、自分の顔に近づける。

「‥‥何がしたいんですか?」

「実はなぁ、俺らのリーダーがお前のことを気に入ってなぁ。連れて来いって言われたんだよー」

さすが私。

と、一瞬思ったがこの時ばかりは自分の美貌を悔やんだ。

「だから、ちょっと来いよ」

グイッと私の腕を掴み、連れ出そうとする。

「いっや‥‥! 離して!!」

だけど、男は腕を離さない。


しばらく歩いていると、寝室のような部屋に連れて行かれた。
そして、部屋にはリーダーらしき男がいた。

そしてリーダーの男は私をベッドに押し倒した。

 
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