story
□大好きだったよ、さようなら。
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「グレイ‥‥別れてほしいの」
そう、言ってから数時間後。
あたしは決意したんだ。
大好きだったよ、さようなら。
〜グレイside〜
「いい加減にしないか! お前らぁぁ!」
エルザの乱入により、ナツとのケンカを止められた俺。
あ〜喉、乾いたな。
「ミラちゃん。水」
「あらあら。今日は荒れてるわね、グレイ」
「べつに‥‥」
「そんなんじゃ、ルーシィに嫌われちゃうわよ?」
ーー!
『ルーシィ』という言葉に反応した、俺。
「もう‥‥嫌われてる‥‥」
「‥‥ケンカでも、したの?」
「いや、別れた」
つい、さっき。
彼女の口から『別れてほしい』と言われた。
理由はわからない。
でも、俺はそれを受け入れた。
何でだろうな。
本当は別れたく、なかったのに。
「ミラちゃん。俺、帰るわ」
「‥‥そう」
今日は最悪な1日だった。
でも、この後も最悪な日々が待っていたんだ。