story

□大好きだったよ、さようなら。
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「待て、グレイ」


「んだよ、エルザ。ルーシィを探すんだよ」
「1人で行っても無駄な時間が過ぎるだけだ。ここは私とナツも行こう」
「なら、さっさと行こうぜ」


街中を探しまわる俺達。


ルーシィ。ルーシィ。ルーシィ。
どこにいるんだ?

無事‥‥だよな。



「ルーシィの匂いだ!」

そう、叫んだのはクソ炎。

「なに!?」
「本当か!」

俺とエルザはナツに駆け寄る。

「匂いを追うぞ!」

くんくんと匂いを嗅ぎながら、マグノリアの街を歩くナツとその後を追う俺達。
しばらくして、街を出て近くの森に着いた。
そこには古い屋敷があり、そこでルーシィの匂いが止まっていた。
つまり、そこにルーシィがいるのだ。

「何でルーシィがこんなところに‥‥」
「そんなことより、行くぞ!」
「待て、ナツ」

突撃しようとしたナツを、マフラーの裾を掴み阻止したエルザ。

「んだよ、エルザ」
「まず、ルーシィ以外の輩がいるか調べる必要がある」
「なるほど‥‥」

ポンと手を叩き、納得したらしいクソ炎。
ほんと、こいつバカだな。

「ここからは二手に別れるぞ。ナツとハッピーは私と一緒だ。グレイは1人で十分だろう」
「なんで俺がエルザといっ「文句あるか?」いえ! 滅相もございません!」

というワケで、今俺は屋敷の中にいる。

「本当に古ぃな。ここ」

歩く度にミシミシ軋む床。
クモの巣がそこらじゅうに張り巡らせていて、何年も人が手入れをしてないことが伺える。

冷静を振る舞っているが、内心焦りでいっぱいだった。

「ルーシィ‥‥っ、どこだっ!」


何も考えず走っていると、豪華に装飾された大きな扉があった。
そしてそこにはナツとエルザがいた。

「グレイ! 誰かいたか?」
「いねぇ。それより、ここ‥‥なんだ‥‥?」
「ここから、ルーシィの匂いがする」
「本当か!? ナツ」
「あぁ、間違えねぇ」
「じゃあ、行くぞ!」

ギイィ…



重い扉を開けると、そこにはーー‥‥



 
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