06/12の日記

21:38
小ネタ
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「あれ?グレイは?」
「あら?さっきまで居たんだけど…資料室かしら」


天使も顔負けな笑顔で、ミラは答える。
それを聞いたルーシィは、ミラに軽くお礼をし、資料室へ足を向けた。


「……グレイ?居る?」
「…………ルーシィ?」


資料室には、軽く埃を被り、書類やら本やらを抱えたグレイの姿があった。

ルーシィはグレイの姿を見ると、嬉しそうな笑みをこぼし、グレイの元へ駆け寄った。


「うおっ」


危うく、持っていた本や書類が落ちそうになる。

しかし、ルーシィはお構いなしにグレイに抱きついた。


「……ルーシィ?」

「……会いたかったよ…グレイ……」


グレイの厚い胸板に顔を埋めながら、ルーシィは呟いた。

ルーシィはどこか震えていて。

グレイはふぅ、と息を軽く吐くと空いていた左手でルーシィを撫でる。


「一週間、ぶりだな」

「うん」 

「寂しかったのか?」


グレイが確信したソレで問うと、ルーシィは顔を紅潮させながら、コクリと頷く。


ルーシィはナツと共に、仕事に行っていた。

その仕事は、予想より手間がかかってしまって。

気づけば、一週間という長い時間が経っていた。


「俺も、会いたかった」


そう言い、グレイはルーシィのこめかみを押さえ、唇を当てる。


「……んっ…」


甘い声が、漏れる。

優しく包み込むようなキスに、ルーシィはとろけるような感覚を覚えた。


「今日は離せねぇ」

「うん、ずっと一緒に……」


その日、グレイとルーシィは離れることなく、過ごしたのだった。


ーendー



甘えるルーシィが書きたくなっただけですw


 

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