ナギ 2

□世界で いちばん
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自分の仕事を終わらせ、足早にナギのいる厨房へ向かう。


厨房からは、ふんわりと甘い匂いが漂っていた。



「ナギー!今日のオヤツ何?」



カシャカシャとクリームを泡立てる手を休めて、ナギが振り返る。



「お前、ハヤテみてぇだな。」


「だってナギのオヤツ美味しいんだもん!」



私を見て、ナギが柔らかく笑う。



「味見するか?」



ナギが人指し指でクリームを掬って、私の前に指し出す。


その指先をクリームごとペロリと舐めると、口の中に優しい味が広がった。



「んっ!このクリーム、メープルの味がする。美味しい!」


「お前メープル好きだろ?」


「うん、大好き!あー、幸せ!!」


「ふっ…大げさなヤツだな。」



そう言って、またナギが柔らかく笑った。





全然大げさじゃないよ。


今の私、すっごく幸せなんだから。


大好きなナギと、こうやって一緒にいられて


大好きなナギに、こんなに大切にされて


私、世界で一番幸せだよ。


ねぇ、ナギも私と同じぐらい幸せだって思ってくれてるかな?


もし、そうだったら嬉しいんだけどな。



(でもね…)



ごめんね、世界で一番の幸せは私のもの。


残念だけど、ナギにも譲れないよ。


だって、こんなにも大好きなナギと一緒に居るんだから


世界で一番は絶対に私!



(ナギ、大ー好き!)







end






ナギさんが好きだーって気持ちを、ただ叫びたくなったんです(≧▽≦)










 


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