ナギ 2
□目眩
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くらり、と目の前が揺れた気がして
きゅっと目を閉じた
ナギの大きな手が、頬に触れる
「…大丈夫か?」
少し不安げなナギの声
心配をかけたくなくて、目を閉じたまま何度も首を縦に振った
頬に添えられていた手が私の前髪をかきあげると、額にナギの唇が柔らかく触れる
「ヒロイン…」
優しく名前を呼ぶその唇は
瞼、頬、耳元と
キスの雨を降らせていく。
ゆっくりと目を開くと
見慣れた天井と
熱を持ったナギの瞳が私を見下ろしていた
その広い背中に手を回すと
しっとりと汗ばんでいて
時折耳元に感じる吐息も
切なげに揺れている
私の唇も身体も
全てがナギとひとつになる為にあるんじゃないかというぐらいに
二人はぴったりと重なり合っていて
甘い熱が、私を芯から溶かしていく
このまま、私はナギと離れられないような気さえする
それは余りに幸せで
また、目眩がした
end
分かりましたよね?あの時のお話です(*^.^*)
ナギさんと、なんて目眩を通り越して気絶しちゃいそう(*/□\*)