ナギ 2
□か げ ふ み
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夕日に照らされ、真っ白いシーツが茜色に染まる。
私は洗濯物をひとつずつ篭に入れていく。
その時、甲板にナギさんとシンさんの二人が出てきた。
航路でも相談しているのか、二人で海を見ながら何かを話している。
今にも水平線に顔を隠してしまいそうな夕日が二人を照らし、私の足下まで長く長くその影を伸ばす。
私はその場にしゃがみ込むと、そっとその影に触れた。
ナギさん…私、ナギさんの事が好きです。
この気持ちを受け入れて貰えないとしても構いません。
ただ、ナギさんと一緒にいたいんです。
(ナギさん…)
名前を口にしただけで、苦しくて涙が出そうなぐらい
その影でも良いから触れたいぐらいに
どうしようもなく、あなたの事が好きなんです。
end
お話的にはお相手はシン様でも良かったんですが、私はナギスキーなのでやっぱりナギさんで(*^.^*)