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□恋*天馬side
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「明日は白恋中と試合だ、しっかりと休めよ!」
監督の合図で練習が終わり俺は大好きなあの人に声をかける。
「剣城!明日、頑張ろうね!」
「あぁ」
俺が話かけると剣城京介は適当に返事を返す。
こうゆうクールなところに引かれるんだ。
部室に戻り汗でビショビショになったユニホームを脱ぐ剣城。
うわ..剣城ってやっぱり肌白いなぁ
俺がつい見とれていると剣城と目が合い、いつもの鋭い目つきで睨んでくる。
「んだよ」
「え!?あ、いや..あの..剣城って肌白くてキレイだなぁとか思ってて..///」
しまった..つい本音が
でも剣城の顔も真っ赤。かわいいなぁ//
「は!?キレイとかッ..お前変なんじゃねぇのか?////」
「は..ははっそうだよね..変だよね俺、ごめんね//」
それから暫く剣城との間に沈黙が流れる。
俺はずっと気になっていたことを聞いてみようと口を開いた。
「あのさ、剣城は..」
「あ?」
「男の子が男の子を好きって変だと思う?」
剣城は目を丸くしている。少し考えるとようやく口を開き
「馬鹿かお前...そんなの変に決まってんだろうが」
え....?
俺は予想外の剣城の返答に自然に涙が零れてきた。それを見せまいと俯く。
「松風...?」
「ご..めん。俺...帰るね!」
「ちょ、まて!!」
俺は呼び止める剣城を無視し部室を勢いよく飛び出す。
なんでこうなるかなぁ
俺が聞いたのが悪いんだ...
さっきの剣城の言葉を思い出す。
そうだよな..
剣城が同性愛を受け入れるわけないよな
ほんと馬鹿だ..俺
心のどこかで期待してた
剣城もそうゆうとこあればいいなって
俺のこと好きだったらいいなって
もう剣城の顔見れないや
これが..失恋ってゆうのかな?
苦しい..よ..