book
□Happiness
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・「恋」の続きで天京がデートに行く話
・この話の後に2期が入ると思って読んでいただくと切ないです
天馬「剣城ぃー!ごめん、待った?」
京介「別に」
今日は天馬と京介の初めてのデート。
二人は稲妻町から少し離れたところにあるショッピング街で待ち合わせをしていた。
そんな二人を影から観察しているのは狩屋、霧野、神童、浜野、速水の5人。
浜野「あ..二人が動き出した!」
霧野「行くぞ!」
狩屋「てゆうか何でアンタ着いてきたんですか」
ことの始まりは狩屋と浜野が面白そうだから尾行すると計画を立てていたところからだ。
霧野「面白そうだからに決まってるだろ」
狩屋「だからってキャプテンを無理矢理連れて来ることないでしょ」
霧野「神童も..行きたいって行ってたよな?」
霧野の隣を見てみると、朝早くに無理矢理連れて来られたようなパジャマ姿の神童が涙目で首を縦に振る。
霧野「よし、いい子だ。後でご褒美やろうな」
狩屋「あげくのはてにぺット扱いしてやがる」
速水「もう尾行なんてやめましょうよ-…」
そんなやり取りをしているうちに天馬達は店に入ってゆく。
天馬「ねぇ剣城!このTシャツお揃いで買わない?」
京介「ペアルックかよ」
天馬「ペア嫌だ..?」
わざと首を傾けて京介の顔を赤くさせる天馬。
京介「いっ嫌だなんて言ってねぇ////って..ん?」
天馬が選んだのは意外と京介好みのデザイン。
だがよく見てみると背中に『ultimate』と文字が入っている。
ultimate...
確か『究極』。
まさか..!?
すごく嫌な予感がする
そのまさかだった。
突如、京介の視界に白い影が横切る。
白竜「む、剣城..偶然だな」
天馬「あ!白竜だ」
しかも予想通り同じTシャツ。
白竜「お前もついに究極の素晴らしさに気付いたか!」
京介「行こう、松風」
天馬「え?ちょっ待ってよ剣城」
白竜「まて、何処へ行く」
スルーしようとするがもちろん白竜は止めようとする。
とその時、何処からかサッカーボールが飛んできて白竜に直撃。
無論、白竜は俯せに倒れる。
京介「なんだ今の..!」
天馬「どこから飛んで来たんだろ..凄いボールだったね」
京介「いや..この技..心当たりが」
その頃、尾行組
霧野「よし!」
狩屋「よしじゃねぇよ!!キャプテンに無理矢理フォルテシモ打たせて何やってんだこの人!」
霧野「何言ってるんだ?神童が自分でやったんだぞ?」
狩屋「鬼畜だコイツ!てゆうか天馬君の事が好きなキャプテンが、わざわざ二人の仲を良くさせるような事を..」
狩屋は神童を見て言葉を詰まらせる。
神童「ふぇ..えぐっ..グス」
浜野「あ-あ-…泣いちゃった」
速水「可哀相に..」
霧野「ほんと可哀相に..」
狩屋「お前のせいだろ!!!」