ライカの妄想録\・∀・/
□「虹色なチャラいアイツ」
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ライカ「…カッシャ、ざっそー、カリ、マスター、ミュウツー、ブラッキー、そしてあたし……あれ?他にも誰か居たっけ?」
ライカは疑問符を頭に浮かべ尋ねた。
ミュウツー「ほら、チャラいあいつが……」
ライカ「チャラい…?あぁっ!そういえばそんな人いたわね!」
そういうライカの目は泳いでいる。
きっと思い出せてはいないだろう。
ヤツ…ホウオウがこのパーティーに居たことを覚えている者は、もう俺以外にいないのだろう。
七日前。
イッシュとか言う地方から、見慣れないトレーナーがやって来た。
そのトレーナーは俺達のトレーナーゼロスと、何かを話していた。
トレーナーはアルディと言った。
アルディ「…というわけで!あと一体でポケモン図鑑がコンプ出来るんだ!」
ゼロス「へぇ〜凄いじゃん!で?最後の一体って何?」
アルディ「うーんと、ホウオウ…なんだけどっ……」
ゼロス「ホウオウ…」
アルディ「うん、ゼロス…ホウオウ持ってる?」
ゼロス「……あぁ、持ってるぜ。」
アルディ「えっ!?凄いやゼロス!!あの…譲ってもらえないかな?」
ゼロス「……あとホウオウでコンプなんだよな?」
アルディ「うん。」
ゼロス「………」
ゼロスは暫く黙り込んだ。
そして、
ゼロス「いいよ、お前にやる。」
アルディ「!!…やった、ありがとう!ゼロス!!」
アルディはゼロスに飛び付いて喜んだ。
ミュウツー「………」
俺はその会話を聞いてその場から動けなくなった。
ホウオウが……アイツが居なくなる………?
それは今まで考えたことが無いことだった。
ざっそー「ん?どうかしたのか?」
完全に固まっていた俺を、ざっそーが不思議そうに見上げていた。
ミュウツー「いや……何でもない………」
ざっそー「そうかぁ?ならいいんだけど…」
俺はやっと動くようになった足をゆっくりと動かしてその場を離れた。