ライカの妄想録\・∀・/

□「虹色なチャラいアイツ」
2ページ/13ページ

次の日。

またあのトレーナーがやって来ていた。


ゼロス「ミュウツー!ちょっとホウオウを呼んできてくれ。」


ミュウツー「あ、あぁわかった。」



ゼロスのすぐ側にいた俺が、ホウオウを連れてくるように頼まれた。


ホウオウはいつも炎タイプのカッシャの隣にいる。
ズイタウンのすぐ近くにあるズイの遺跡に、カッシャと喋りながら歩いているホウオウを見つけた。


ミュウツー「ホウオウ!」


俺が呼ぶとヤツはピタッと足を止め、こちらを振り返った。
それに合わせるように、カッシャもこちらを向く。


ホウオウ「おっ、クール君じゃん!なに?オレに何かよう?」

ミュウツー「ゼロスが呼んでいる。ポケモンセンターでお前に会わせたい奴が居るんだそうだ。」

ホウオウ「へぇ…オレに会わせたいねぇ。どんな奴だろ?カッシャ、ちょっとオレいってくるわ!」


そういうと、ホウオウは羽を広げて遺跡の外へ飛んでいった。



カッシャ「ほう…アイツに会いたがる奴なんて居るんだな。どんな奴なんだ?」

カッシャがドスの聞いた声で俺に尋ねた。

ミュウツー「イッシュ地方から来たトレーナーだ。………」


カッシャ「そりゃスゲーな。かなり遠い地方じゃねぇか。いったい何しに来たんだ?」


ミュウツー「ホウオウを………受けとるためだ。」


カッシャは目を丸くした。


カッシャ「おいおい…ただ見に来ただけじゃねぇのかよ!?まさか…あのチャラホウオウをイッシュに連れて行く気なのかよ!?」


ミュウツー「あぁ…あと一体。ホウオウだけでポケモン図鑑が完成するんだそうだ。だから、ゼロスを訪ねて、ホウオウを譲ってもらうんだと………」


カッシャ「それにゼロスはOKしたのか?」


ミュウツー「あぁ、していたよ。」


カッシャ「………」


カッシャは黙り込んでしまった。


ミュウツー「なぁ…イッシュってそんなに遠いのか?」


カッシャ「……だいたい、この地方からの船じゃ行き着けねぇな。来るには、座標を知っている奴が、そらをとぶを使って何日かかけてやっと行ける距離だな…」


ミュウツー「………」


カッシャ「まだわかんねぇぞ。まだホウオウ自身が行くって言わない限りはな。」



それから直ぐにざっそーが俺達を呼びにやって来た。
もう晩飯の時間だそうだ。


無言で歩く俺たちを気にしながらざっそーは先頭を歩く。



ざっそー「なぁ、二人ともどうしたんだ?なんかいつもよりも静かだぞ?」


ミュウツー「何でもない。」

カッシャ「…腹へってんだ。余計な体力使わせんじゃねぇよペンペン草。」


ざっそー「なんだとぉぉ---!!!」


カッシャの一言のおかげで少し助かった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ