ライカの妄想録\・∀・/
□「虹色なチャラいアイツ」
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次の日。
またあのトレーナーがやって来ていた。
ゼロス「ミュウツー!ちょっとホウオウを呼んできてくれ。」
ミュウツー「あ、あぁわかった。」
ゼロスのすぐ側にいた俺が、ホウオウを連れてくるように頼まれた。
ホウオウはいつも炎タイプのカッシャの隣にいる。
ズイタウンのすぐ近くにあるズイの遺跡に、カッシャと喋りながら歩いているホウオウを見つけた。
ミュウツー「ホウオウ!」
俺が呼ぶとヤツはピタッと足を止め、こちらを振り返った。
それに合わせるように、カッシャもこちらを向く。
ホウオウ「おっ、クール君じゃん!なに?オレに何かよう?」
ミュウツー「ゼロスが呼んでいる。ポケモンセンターでお前に会わせたい奴が居るんだそうだ。」
ホウオウ「へぇ…オレに会わせたいねぇ。どんな奴だろ?カッシャ、ちょっとオレいってくるわ!」
そういうと、ホウオウは羽を広げて遺跡の外へ飛んでいった。
カッシャ「ほう…アイツに会いたがる奴なんて居るんだな。どんな奴なんだ?」
カッシャがドスの聞いた声で俺に尋ねた。
ミュウツー「イッシュ地方から来たトレーナーだ。………」
カッシャ「そりゃスゲーな。かなり遠い地方じゃねぇか。いったい何しに来たんだ?」
ミュウツー「ホウオウを………受けとるためだ。」
カッシャは目を丸くした。
カッシャ「おいおい…ただ見に来ただけじゃねぇのかよ!?まさか…あのチャラホウオウをイッシュに連れて行く気なのかよ!?」
ミュウツー「あぁ…あと一体。ホウオウだけでポケモン図鑑が完成するんだそうだ。だから、ゼロスを訪ねて、ホウオウを譲ってもらうんだと………」
カッシャ「それにゼロスはOKしたのか?」
ミュウツー「あぁ、していたよ。」
カッシャ「………」
カッシャは黙り込んでしまった。
ミュウツー「なぁ…イッシュってそんなに遠いのか?」
カッシャ「……だいたい、この地方からの船じゃ行き着けねぇな。来るには、座標を知っている奴が、そらをとぶを使って何日かかけてやっと行ける距離だな…」
ミュウツー「………」
カッシャ「まだわかんねぇぞ。まだホウオウ自身が行くって言わない限りはな。」
それから直ぐにざっそーが俺達を呼びにやって来た。
もう晩飯の時間だそうだ。
無言で歩く俺たちを気にしながらざっそーは先頭を歩く。
ざっそー「なぁ、二人ともどうしたんだ?なんかいつもよりも静かだぞ?」
ミュウツー「何でもない。」
カッシャ「…腹へってんだ。余計な体力使わせんじゃねぇよペンペン草。」
ざっそー「なんだとぉぉ---!!!」
カッシャの一言のおかげで少し助かった。